のぼり旗と戦国大名
のぼり旗がもっとも映えるシーンは、大河歴史ドラマなどでよく登場する戦国時代の合戦シーンがあがられると思います。
合戦シーンでのぼり旗が登場することで、私たち視聴者が、どの集団がどちらの軍勢なのかということがよくわかるため、テレビや映画における試聴効果という面でも役に立っているといえます。このように視聴者が理解しやすくなるというのは、考えてみれば当たり前のことです。
なぜなら、のぼり旗は、もともと、合戦の最中に敵味方を区別しやすくするために使われていたものであり、実際に合戦に参加していた者たちが、のぼり旗を見て敵味方の判断をしていたわけです。
実際の戦場でそのような識別をつけるためののぼり旗が、現在ではそれを映像を通して見ている視聴者の識別判断にも役立っているというのは、興味深いというか、ある意味皮肉なことともいえます。
合戦においては、司令官たる武将はある程度戦場から離れたところからその戦況を見ていたことも考えられ、その際にも、のぼり旗の動きや勢いから、自軍の戦況を判断していたとも考えられます。
この意味では、司令官はある意味視聴者のようなものであり、のぼり旗というのが、戦場でも遠目でも目立つという特徴を持っていることがよくわかります。
そして、こののぼりの特徴こそが、現代の広告宣伝活動でのぼり旗が多用される理由にもなっているわけです。